ワイズデザイン一級建築士事務所
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池田佳人のコラム
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ロッシ&ジャーディー
今年のGWは九州博多&門司を訪れた。
アルド・ロッシの建築は、学生の頃訪れた「イル・パラッツォ」以来であるが、今回は「門司港ホテル」を訪れた。
イル・パラッツォで感じた建築の持つ力を、ここでも十分感じられた。ロッシの言う「地域を変える力」が門司では港内のシンボルとして位置付けられている。しかし、一歩建築の中に入ると、そのチープな空間に愕然とした。
湾内に迫り出した敷地は、周囲でもっとも環境の良い場所にもかかわらず、その「位置」を堪能する「場所」が無い。内田繁氏のインテリアデザインは「インテリア」として魅力的ではあったが、「建築」としては、外部からの存在意義ばかりが主張し、内部からの視線をまったくと言って良い程無視した建築であった。

ジョン・ジャーディーは六本木ヒルズやカレッタ汐留などの複合商業施設を、数多く手掛けている建築家である。
キャナルシティ博多は、中州と言う混沌とした場所柄からか、運河を挟んだ「何でもあり」的な建築であった。あの色彩感覚は、日本人には絶対に真似出来ないもので、その悪趣味的な「いろ」が、彼らしい「楽しい商業施設」として評価されているのであろう。運河を眺めていても、決して「心地良い」や「気持ち良い」と言った感覚になれないのは、私だけではあるまい。ここには、非日常的なショッピングを楽しみに訪れる場所であると感じた。
しかし、本来「ショッピング」とは、現代人の日常を忘れさせてくれる行為であり、場所なのかもしれない。

2人の建築家は共に日本人には持ち得ない(設計出来ない)感覚を持ち合わせている。それ故に批判や中傷は後をたたないが、その感覚に「期待」している事も事実である。これらの建築が都市に刺激を与え、「色気づく」のを今後も「期待」したいと思う。
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